コラム
パラソルヒーターの主な効果を紹介!具体的な活用シーンや導入のメリット・デメリット

寒い季節の屋外営業はお客様の利用が減るだけではなく、スタッフの健康上のリスクにもなり得ます。
実際に、テラス席やオープンカフェを快適に保ち、集客力を上げたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この課題に対処するためには、パラソルヒーターを導入することが効果的です。この記事では、パラソルヒーターの主な効果について詳しく解説します。
パラソルヒーターとは

パラソルヒーターは、屋外空間を暖める効果的な暖房器具です。ここでは、パラソルヒーターの基本について詳しく解説します。
パラソルヒーターの基本知識
パラソルヒーターは、屋外用の暖房器具として広く利用されています。その名前の通り、パラソル(傘)型の形状をしており、上部に取り付けられた傘が熱を下に向けて有効に反射します。
主に飲食店のテラス席やイベント会場、ホテルや商業施設の屋外スペースなどで使用されており、寒い季節でも快適な屋外空間を提供することが可能です。
熱源には主にLPガスや電気が使用され、用途や設置場所に応じて選択できます。安全性にも配慮された設計で、転倒時自動消火装置や耐風性能など、様々な安全機能を備えています。
パラソルヒーターの仕組み
パラソルヒーターは、ガスタイプと電気タイプの2種類があり、それぞれ異なる仕組みで暖房効果を生み出します。
ガスタイプのパラソルヒーターは、輻射熱(放射熱)と対流熱を組み合わせて暖房を行う仕組みです。
輻射熱は放射板から放射され、傘にも反射して暖かさを伝えます。対流熱で加熱された傘は輻射熱の増加に効果があります。
電気タイプのパラソルヒーターは、主に輻射熱を利用して暖房効果を生み出す仕組みです。
電気ヒーターが発する熱を直接周囲に放射するとともに、反射板を使ってヒーターの裏面から発せられる輻射熱も前方に反射して有効利用しています。
この仕組みにより、太陽熱と同じような暖かさを発生させ、真冬の屋外でも直径約6メートルのホットエリアを作り出すことが可能です。
輻射熱は風の影響を受けにくく、効率的に空間を暖める特徴があります。
パラソルヒーターの主な効果

パラソルヒーターは、屋外空間を快適に保つうえで重要な役割を果たします。ここでは、パラソルヒーターの主な効果について詳しく解説します。
広範囲の暖房効果
パラソルヒーターの最大の特徴は、広範囲にわたる暖房効果です。ガスタイプの場合、設置場所を中心に直径約6メートルの範囲を暖めることができます。
この広い暖房範囲により、テラス席全体やイベントスペースを効率的に暖めることが可能になり、輻射熱によって、風の影響を受けにくく屋外でも安定した暖かさを提供できます。
ガス式の場合、高火力により素早く暖まるため急な寒さにも対応でき、電気式の場合も赤外線効果により体感温度を効果的に上げることができるため、快適な空間を維持することが可能です。
屋外空間の快適性向上
パラソルヒーターは、単に暖かさを提供するだけでなく、屋外空間全体の快適性を向上させる効果があります。
赤外線効果により、太陽熱と同じような心地よい暖かさを感じることができ、寒い季節でも長時間屋外で過ごすことが可能です。
また、ヒーター部分が赤熱することで視覚的にも暖かさを感じさせる効果があり、心理的な快適性も高めるため、冬季のテラス席利用率が上がったり、屋外イベントの滞在時間が延びたりします。
さらに、パラソルヒーターのスタイリッシュなデザインは、空間の雰囲気を損なうことなく、むしろ洗練された印象を与えることができます。
パラソルヒーターの効果的な活用シーン

パラソルヒーターは様々な場面で活用できる便利な暖房器具です。ここでは、パラソルヒーターの効果的な活用シーンについて詳しく解説します。
飲食店のテラス席やオープンカフェ
飲食店のテラス席やオープンカフェは、パラソルヒーターの活用が最も効果的なシーンの一つです。寒い季節でも屋外席を快適に保つことで、店舗の収容人数を増やし売上アップにつながります。
パラソルヒーターの高い暖房効果により、パラソルヒーター周辺のテラスを広範囲に暖めることができ、お客様に快適な食事体験を提供することが可能です。
特に夜間営業の飲食店では、パラソルヒーターの柔らかな光が雰囲気を高め、お客様の滞在時間を延ばす効果も期待できます。
ホテルやウェディング会場のガーデンスペース
ホテルやウェディング会場のガーデンスペースでも、パラソルヒーターは大活躍します。屋外での結婚式やパーティーを快適に行うことができ、季節を問わずイベントの幅を広げることができます。
広々としたガーデンスペースでも、複数台のパラソルヒーターを効果的に配置することで、全体を均一に暖めることが可能です。
特に夜間のイベントでは、パラソルヒーターの温かな光が幻想的な雰囲気を演出し、思い出に残る空間を作り出します。
また、写真撮影の際にも自然な暖かさを提供し、ゲストの快適性を高めることができます。
イベント会場や商業施設、飲食施設での利用
パラソルヒーターは、様々な屋外イベントや施設でも効果的に活用できます。
LPガスボンベタイプと電気タイプのパラソルヒーターは移動可能なので、イベントの規模や形態に応じて柔軟に配置を変更することが可能です。
また、動物園や遊園地などの屋外施設では、休憩スペースに設置することで、来場者の滞在時間を延ばし、満足度を高めることができます。
冬季のイルミネーションイベントなどでも、パラソルヒーターを設置することで、より長時間楽しめる環境を作り出すことができます。
パラソルヒーター導入のメリットとデメリット

パラソルヒーターの導入を検討する際は、そのメリットとデメリットを十分に理解することが重要です。
ここでは、パラソルヒーター導入のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
導入による集客力アップと顧客満足度向上
パラソルヒーターの導入は、店舗やイベント会場の集客力アップと顧客満足度向上に大きく貢献します。
寒い季節でも快適な屋外空間を提供することで、テラス席やオープンスペースの利用率が高まり、店舗の収容人数を実質的に増やすことができるため、売上の増加が期待できます。
また、暖かく居心地の良い環境は顧客の滞在時間を延ばし、さらにパラソルヒーターのスタイリッシュなデザインは店舗やイベント会場の雰囲気を向上させ、差別化要因となります。
顧客満足度の向上は、リピート率の上昇やクチコミによる新規顧客の獲得にもつながり、長期的な経営の安定に寄与します。
季節を問わない屋外スペースの活用
パラソルヒーターの導入により、季節を問わず屋外スペースを有効活用できるようになります。
具体的には、これまで冬季には使用頻度が低下していたテラス席や屋外イベントスペースを、年間を通じて活用することが可能です。
例えば、ホテルやウェディング会場では、寒い季節でも屋外でのイベントや撮影会を実施できるようになり、顧客に多様な選択肢を提供できます。
このように、パラソルヒーターは季節の制約を超えたビジネス展開を可能にし、経営の幅を広げる効果があります。
導入・運用にあたっての注意点
パラソルヒーターの導入には多くのメリットがありますが、同時にいくつかの注意点も考慮する必要があります。
まず、初期投資コストと運用コストを考慮することが重要です。ガス式の場合、燃料費や定期的なガスボンベの交換が必要となり、電気式の場合は電気代が発生します。
また、設置にあたっては、法令等を確認し、消防への事前相談が必要です。
メンテナンス面では、定期的な点検や清掃が必要となり、特にガス式の場合は専門知識が必要な場合もあります。
これらの点を十分に考慮し、適切な管理体制を整えることで、パラソルヒーターの効果を最大限に引き出すことが可能です。
パラソルヒーターの選び方と設置のポイント

パラソルヒーターを効果的に活用するためには、用途や環境に合わせて最適な製品を選び、安全かつ効率的に設置することが重要です。
ここでは、パラソルヒーターの選び方と設置のポイントについて詳しく解説します。
燃料タイプ別の特徴と選択基準
パラソルヒーターの選択において、燃料タイプは重要な要素です。ガス式のLPガスタイプと都市ガスタイプ、電気式があり、それぞれに特徴があります。
ガス式は高火力で広範囲を暖めることができます。LPガスタイプは設置場所の自由度が高いですが定期的なガスボンベの交換が必要です。
都市ガスタイプは、ガス管を通じて供給されるため、ガスボンベの交換が不要で継続的な使用が可能です。ただし、都市ガスの供給エリアが限られ、配管接続が必要なため設置場所に制限があります。
電気式は燃料切れの心配がなく、メンテナンスが比較的簡単ですが、電気設備が必要で、暖房能力がガス式よりやや劣ります。
設置場所と安全性への配慮
パラソルヒーターの設置場所選びと安全性への配慮は非常に重要です。
まず、設置面が水平であることを確認することで、転倒のリスクを最小限に抑えます。
また、離隔距離(周囲の可燃物との距離)を適切に保つ必要があります。ガスタイプは可燃物から1m、電気タイプは1.5mの離隔距離を確保する必要があります。
風の強い場所への設置は避け、必要に応じて風除けを設置することも検討しましょう。
ガス式の場合は、ガスボンベの交換やメンテナンスのしやすさも考慮して設置場所を決めます。電気式の場合は、防水性能を確認し、雨や雪にさらされる場所への設置には十分注意が必要です。
また、来客の動線を妨げない位置に設置することで、安全性と利便性の両立を図ることができます。
デザインと空間演出の観点からの選択
パラソルヒーターは機能性だけでなく、空間の雰囲気づくりにも大きな影響を与えます。店舗やイベント会場の雰囲気に合わせたデザインを選ぶことで、より魅力的な空間を演出できます。
例えば、モダンな雰囲気の店舗には、スリムでスタイリッシュなデザインのパラソルヒーターが適しており、クラシックな雰囲気の場所には、アンティーク調のデザインが馴染むでしょう。
色も重要な要素で、店舗のカラーコーディネートに合わせて選ぶことで統一感が生まれます。
また、ヒーター部分の光の色や強さも空間の印象に影響するため、暖かみのある柔らかな光を放つタイプを選ぶことで、より居心地の良い雰囲気を作り出すことができます。
パラソルヒーターの効果的な運用とメンテナンス

パラソルヒーターを長期的に効果的に活用するためには、適切な運用とメンテナンスが欠かせません。
ここでは、パラソルヒーターの効果的な運用とメンテナンスについて詳しく解説します。
適切な使用方法と安全管理
パラソルヒーターを効果的かつ安全に使用するためには、適切な運用方法を守ることが重要です。
まず、使用前には必ず機器の状態を点検し、異常がないことを確認します。
ガス式の場合、ガス漏れや接続部分の緩みの有無がないかを点検し、電気式の場合は、コードやプラグに損傷がないかチェックします。
使用中は定期的に周囲の状況を確認し、荒天の場合は、安全のために使用を中止することも検討しましょう。また、使用後は確実に電源を切るか、ガスの元栓を閉めることを忘れずに行います。
これらの基本的な安全管理を徹底することで、事故のリスクを最小限に抑えることができます。
日常のメンテナンスと長期的な管理
パラソルヒーターの性能を維持し、長期間使用するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。
ほこりや汚れが蓄積すると、暖房効果が低下したり、故障の原因になったりする可能性があります。特に電気式の反射板は定期的に清掃し、熱の反射効率を維持します。
ガス式の場合はガスホースやレギュレーターの点検も定期的に行い、電気式の場合はコードやプラグの状態を確認し、必要に応じて交換することが重要です。
シーズン前後の点検整備を行うことで、長期的な運用が可能になります。専門業者による点検を受けることで、潜在的な問題を早期に発見し、対処することができます。
また、使用しない期間は適切に保管し、湿気や直射日光を避けることで、機器の寿命を延ばすことができます。
屋外空間を快適にする『山岡金属工業』のパラソルヒーター
『山岡金属工業』は、効率的な暖房効果と優れた安全性を兼ね備えた高品質なパラソルヒーターを登録商標として提供しています。
ここでは、山岡金属工業が提供しているパラソルヒーターを2つ紹介します。
屋外用ガスストーブパラソルヒーター
「屋外用ガスパラソルヒーター」は、高い暖房効果と安全性を両立した製品です。
ガスを使用し、最大出力約11kWの高火力を実現しているため、直径約6mの広範囲を暖めることができ、屋外テラスや大型イベントスペースに最適です。
安全面では、転倒時自動消火装置や立消え安全装置を搭載し、不測の事態にも対応します。また、耐風性能にも優れており、15m/秒の風速で1分間の耐風試験に合格しております。
さらに、日本ガス機器検査協会による製品認証と防火性能評定を取得しているため、より安全性を信頼して使用できます。
デザイン面でも洗練されており、スタイリッシュな外観が空間の雰囲気を損なうことなく、上質な空間を演出します。
屋外用電気ストーブパラソルヒーター
『屋外用電気ストーブパラソルヒーター』は、環境に配慮した電気式のモデルです。
消費電力4.8kWで、効率的な暖房効果を提供しており、電気式のため燃料切れの心配がなく、メンテナンスも比較的簡単です。
転倒時電源遮断装置などの安全機能を搭載しており、日本品質保証機構による「Sマーク認定」を取得しているため、第三者機関により安全性が確認されております。
また、3段階の温度調節が可能で、状況に応じて最適な暖かさを提供することが可能です。デザインはシンプルでモダンなため、様々な空間に調和します。
まとめ
パラソルヒーターは、屋外空間を快適に保つ効果的な暖房器具です。
広範囲の暖房効果と屋外空間の快適性向上が主な特徴であり、飲食店のテラス席やイベント会場など、様々な場面で活用できます。
導入のメリットとして、集客力アップや顧客満足度向上、季節を問わない屋外スペースの活用が挙げられます。一方で、初期投資や運用コスト、安全管理には注意が必要です。
選び方のポイントとしては、燃料タイプ、設置場所、安全性、デザインなどを考慮することが重要です。また、適切な使用方法とメンテナンスを行うことで、長期的な効果を得ることができます。
『山岡金属工業』のパラソルヒーターは、高い性能と安全性を兼ね備えた製品として注目されています。
ガス式と電気式の両方をラインナップに持ち、様々なニーズに対応できる点が特徴です。
屋外空間の快適性向上を目指す方々にとって、最適な選択肢となるでしょう。
※パラソルヒーターは山岡金属工業(株)の登録商標です。