コラム
テラス席ヒーターの選び方とは?具体的な種類や効果的な設置方法

飲食店や店舗などにおけるテラス席は、冬場になると利用が少なくなります。
実際に、寒い季節になるとテラス席の利用が減少し、屋外スペースを持て余してしまうという方も多いのではないでしょうか。
適切なヒーターの選択と設置により、年間を通じて快適な屋外空間を提供し、顧客満足度を高めることができます。
この記事では、テラス席ヒーターの選び方と効果的な設置方法について詳しく解説します。
テラス席ヒーターの種類と特徴

テラス席を快適に保つためには、店舗の環境や需要に合わせて適切なヒーターを選ぶことが重要です。
ここでは、テラス席ヒーターの種類と特徴について詳しく解説します。
ガス式パラソルヒーター
ガス式パラソルヒーターは山岡金属工業が提供している、LPガス及び都市ガスを燃料とする屋外用暖房器具です。
高い暖房能力による広い暖房範囲が特徴で、電源が不要なため設置場所の自由度が高く、移動も容易です。
LPガスタイプで11.5kWの暖房能力で、一般的に4人掛けテーブルを3~4卓程度カバーでき、機器を中心とした直径約6mの範囲を暖めることができます。
安全面を考慮し、転倒時自動消火装置や立消え安全装置などの機能を備えた設計で、日本国内で製造されており、日本ガス機器検査協会の第三者による耐風試験などを含む製品認証と防火性能評定をうけています。
電気式パラソルヒーター
電気式パラソルヒーターは山岡金属工業が提供している、電気を熱源とする屋外用暖房器具です。
高性能赤外線ランプヒーターを搭載しており、ボンベの交換が不要なためガスタイプと比較して取り扱いしやすいです。
4.8kWの暖房能力で、一般的に4人掛けテーブルを3~4卓程度カバーできる機器を中心とした直径約4~5mの範囲を暖めることができ、寒い季節でも快適な空間を提供できます。
防水対策など屋外での仕様を考慮した設計で、日本国内で製造されており、日本品質保証機構による「Sマーク認定」を取得しています。
赤外線ヒーター
赤外線ヒーターは、壁掛けタイプや天井取り付けタイプがあり、床面積を取らずに設置できます。
製品によって異なりますが、1kW~3kWの暖房能力で、暖房範囲は一般的に前一方方向に1.5~2m程度の範囲をカバーします。
デザイン性に優れた製品もあり、インテリア的に設置できます。
テラス席ヒーターの選び方

テラス席ヒーターを選ぶ際は、店舗の環境や需要に合わせて適切な製品を選択することが重要です。
ここでは、テラス席ヒーターの選び方について詳しく解説します。
設置場所と暖房範囲
テラス席ヒーターを選ぶ際は、まず設置場所と必要な暖房範囲を考慮しましょう。テラスの広さや形状、テーブルの配置などを考慮し、効果的に暖房できるヒーターを選びましょう。
広いテラスには、パラソルヒーターが適しており、ガス式や電気式のパラソルヒーターは広範囲を均一に暖めることができます。
一方、狭いテラスや壁際のスペースには、壁掛け型の赤外線ヒーターが効果的です。これらは床面積を取らずに設置でき、限られたスペースを有効活用できます。
また、テーブルの配置や人の動線も考慮しましょう。ヒーターの暖房範囲がテーブルをカバーできるよう、適切な位置に設置することが重要です。
テラス席ヒーターの設置に際しては、離隔距離や建築基準上の屋外・屋内の確認が必要となります。さらに、消防への事前確認も必要となっているため、必ず基準に沿った設置方法をとりましょう。
安全性と防水性能
屋外で使用するテラス席ヒーターには、高い安全性と防水性能が求められます。
安全性については、転倒防止機能や過熱防止機能を備えた製品を選びましょう。特にガス式ヒーターの場合、安全装置の有無を確認することが重要です。
また、小さな子供やペットが多く訪れる店舗では、触れても火傷しにくい構造の製品を選ぶと良いでしょう。
さらに、第三者認証の有無もテラス席ヒーターの安全性に深く関わります。ガスパラソルヒーターは日本ガス機器検査協会、電気パラソルヒーターは日本品質保証機構の認証を取得しています。
防水性能について確認することも重要で、屋外で使用する電気パラソルヒーターは、日本品質保証機構によって注水試験が実施されています。
デザインと雰囲気への影響
テラス席ヒーターは単に暖房機能を提供するだけではなく、テラスの雰囲気づくりにも大きな影響を与えます。
パラソルヒーターは、スリムでスタイリッシュなデザインなため、カフェやレストランのテラスに馴染みやすいです。
一方、壁掛け型の赤外線ヒーターは薄型でシンプルなデザインが多く、モダンな雰囲気の店舗に適しています。
また、ガス式パラソルヒーターは温かみのある雰囲気を演出しますが、電気式パラソルヒーターは赤外線ランプヒーターを搭載しているため、より明るく赤熱します。
このように、ヒーターの光や熱の質も雰囲気に影響を与えるため、店舗のコンセプトや既存の装飾と調和するデザインを選ぶことが重要です。
テラス席ヒーターの効果的な設置方法

テラス席ヒーターを効果的に活用するためには、単にヒーターを置くだけではなく、テラスの特性や顧客の快適性を考慮した配置が必要です。
ここでは、テラス席ヒーターの効果的な設置方法について詳しく解説します。
最適な配置と台数
テラス席ヒーターの効果を最大限に引き出すには、最適な配置と適切な台数の設置が重要です。テラスの広さや形状、テーブルの配置に応じて、ヒーターの位置と数を決定しましょう。
パラソルヒーターの場合、一般的に4人掛けテーブル3〜4卓をカバーできます。テラスの中心や角に設置し、テーブル間の通路にも暖かさが行き渡るよう配慮しましょう。
壁掛け型の赤外線ヒーターは、テーブルの上方や側面に設置すると効果的です。テラス席ヒーターを適切に設置することで有効に暖めることができます。
風よけ対策との併用
テラス席ヒーターの効果を高めるには、風よけ対策との併用が効果的です。
風が強い場所ではヒーターの暖かさが逃げてしまい、十分な効果が得られない可能性があります。
風よけパネルやパーティションを設置すれば、暖かい空気を逃がさないようにできます。
特に、テラスの外周部分に風よけを設置すると、効果的に寒気の侵入を防ぐことが可能です。
このように、風よけとヒーターを組み合わせることで、より快適で暖かいテラス空間を作れます。
ただし、風よけやパーテーションは可燃物である場合が多く、設置する際は適切な離隔距離を確保し、消防法等の法令に従って設置する必要があります。
テラス席の装飾との調和
テラス席ヒーターを設置する際は、既存の装飾や雰囲気との調和を考慮することが重要です。ヒーターは機能性だけではなく、テラスの美観にも影響を与えます。
パラソルヒーターはテラスの中心的な装飾要素として活用でき、ヒーターの色や素材をテーブルやチェア、パラソルなどに合わせることで統一感が出ます。
また、壁掛け型の赤外線ヒーターは、壁面の装飾と調和させることができます。例えば、ヒーターの周りに観葉植物や装飾ライトを配置することで、自然な形で空間に溶け込ませることが可能です。
また、パラソルヒーターの光を活用して夜間のムード作りに活用できます。ガス式ヒーターや、電気式ランプヒーターの赤い光は、テラスに温かみのある雰囲気を演出します。
テラス席ヒーターの運用とメンテナンス

テラス席ヒーターを長期間にわたって使用するためには、適切な運用とメンテナンスが欠かせません。
ここでは、テラス席ヒーターの運用とメンテナンス方法について詳しく解説します。
燃料・電源の管理
テラス席ヒーターの種類によって燃料や電源の管理方法が異なりますが、適切な管理を行うことで、効率的な運用と安全性の確保が可能になります。
LPガス式ヒーターの場合、ガスボンベの残量を定期的にチェックし、適切なタイミングで交換します。また、ガス漏れの危険性も考えられるため、接続部分の点検も定期的に行いましょう。
ただし、都市ガスを利用する場合は、ガス管を通じて直接供給されるため、ガスボンベの交換は不要となりますが、安全性を確保するために定期的な点検と適切なメンテナンスの実施が必要です。
電気式ヒーターは電源の確保と管理が重要です。屋外用の防水コンセントを使用し、雨や雪にさらされないよう注意します。複数のヒーターを使用する場合は電力容量に注意し、ブレーカーが落ちないよう適切に配線する必要があります。
また、ガス式と電気式では運用コストが異なるため、使用頻度や時間を考慮して最適な運用方法を検討しましょう。
定期的な点検と清掃
テラス席ヒーターの性能を維持し、安全に使用するためには定期的な点検と清掃が欠かせません。作業を怠るとヒーターの効率低下や故障などにつながる可能性があります。
ガス式ヒーターの場合、バーナーやガス管の点検を定期的に行い、バーナーの目詰まりやガス管の劣化がないか確認しましょう。
また、炎の色が通常と異なる場合も不具合の可能性があるため、専門家による点検が必要です。
電気式ヒーターや赤外線ヒーターの場合は、電源コードやプラグの損傷がないか定期的に確認します。また、ほこりや汚れが付着すると効率が低下する可能性があるため、ヒーター本体と反射板の清掃も必要です。
屋外で使用するヒーターは雨や風にさらされるため、防水性能のチェックも欠かせません。シーズン前には必ず動作確認を行い、異常がある場合は速やかに修理や交換を検討することが重要です。
安全な使用方法と注意点
テラス席ヒーターを安全に使用するためには、法令や消防の指導を遵守した上で、適切な使用方法を従業員に周知し、事故を未然に防ぐことが大切です。
ヒーターの設置においては十分なスペースを確保し、可燃物をヒーターに近づけないよう注意を払いましょう。
特にガス式ヒーターの場合、テーブルクロスや装飾品が炎に触れないよう気をつける必要があります。
また、テラス席ヒーターは、強風時に使用すると転倒の危険性があるため、風速が一定以上になった場合は使用を中止する必要があります。壁掛け型ヒーターもしっかりと固定されているか確認が必要です。
雨天時の使用も注意が必要です。製品の説明書などに従い雨除けの対策を講じましょう。
最後に、営業終了時には必ずヒーターの電源を切り、ガス栓を閉めることを徹底しましょう。これらの基本的な注意点を守ることで、安全かつ効果的にテラス席ヒーターを活用することができます。
テラス席を快適にするヒーターを導入するなら『山岡金属工業』がおすすめ!
テラス席の快適性を高めるヒーターを選ぶなら『山岡金属工業』の登録商標として提供されているパラソルヒーターがおすすめです。
ここでは、山岡金属工業が提供しているテラス席ヒーターを2つ紹介します。
屋外用ガスストーブパラソルヒーター
山岡金属工業の『屋外用ガスストーブパラソルヒーター』は、ガスの高火力と屋外用燃焼ユニットの組み合わせにより、優れた暖房性能を備えている製品です。
無風状態では、機器を中心に直径約6mの範囲を暖めることができ、LPガスタイプは電気コードが不要かつガス管の配管が不要なため、設置場所を選ばず移動も容易です。
スリムでモダンなデザインはカフェやレストランのオープンテラス、ガーデン、ホテルの中庭など、様々な屋外スペースに調和します。
火が消えた際にガスを遮断する立ち消え安全装置や、強い衝撃や傾きを感知してガスを遮断する転倒時自動消火装置などの機能を搭載しています。
日本ガス機器検査協会による製品認証と防火性能評定を取得しているため、安全性も高いです。
屋外用電気ストーブパラソルヒーター
山岡金属工業の『屋外用電気ストーブパラソルヒーター』は、電源を入れてから約5秒で最高温度に達するので、暖かい環境を素早く提供できる製品です。
中~遠赤外線を多く放射するヒーターを搭載しており、人体の奥まで温まり、冷めにくい暖かさを実現します。
また、風の影響を受けにくく、ヒーター部分が赤熱することで視覚的にも温かみを演出します。
さらに、転倒時電源遮断スイッチや漏電ブレーカーを搭載しており、日本品質保証機構によるSマーク認定を取得しているため安心です。
まとめ
テラス席ヒーターは、年間を通じて快適な屋外空間を提供し、顧客満足度を高められる製品です。
テラス席ヒーターには、ガス式パラソルヒーター、電気式パラソルヒーター、赤外線ヒーターなど、様々な種類があります。
選び方のポイントとしては、設置場所と暖房範囲、安全性と防水性能、デザインと雰囲気への影響が挙げられます。
効果的に使用するには、最適な配置と台数の検討、消防法などの法令に準拠した風よけ対策との併用、テラス席の装飾との調和などを考慮することが重要です。
テラス席ヒーターを導入するなら『山岡金属工業』のパラソルヒーターがおすすめです。
屋外用ガスストーブパラソルヒーターや電気ストーブパラソルヒーターなど、高性能で安全性の高い製品を取り揃えており、より快適なテラス空間を実現できます。
効果的に暖かい空間を提供できるテラス席ヒーターを導入し、冬場でも快適な環境を作りましょう。
※パラソルヒーターは山岡金属工業(株)の登録商標です。