コラム

鉄板テーブルの作り方ガイド!準備から仕上げまで作業工程を徹底解説

鉄板テーブルは、鉄板料理を美味しく仕上げるのに欠かせないアイテムです。


鉄板は適切に仕上げていくことが重要であり、シーズニングや日常的なメンテナンスを行う必要があります。


飲食店経営者の方で、本格的な鉄板料理を提供したいと考えている方も多いのではないでしょうか。


この記事では、鉄板テーブルの基礎知識から、シーズニング手順、日常的なメンテナンス方法、トラブル対処法など、鉄板テーブルの作り方に係る情報について詳しく解説します。

鉄板テーブルの基礎知識

鉄板テーブルは、その構造や特徴によって様々な種類があります。ここでは、鉄板テーブルの基礎知識について詳しく解説します。

鉄板テーブルの種類と特徴

鉄板には主にプレス鉄板、磨き鉄板、黒皮鉄板の3種類があります。
鉄板の種類と特徴については、以下の通りです。

  • プレス鉄板:大量生産されている鉄板のため、低コストで主に業務用として使用される
  • 磨き鉄板:表面がツルツルしており、見た目が良く人気がある
  • 黒皮鉄板:表面に黒皮が付いた状態のため油なじみが良く、もんじゃ焼きやお好み焼きに適している

鉄板の厚さも重要で、一般的に6〜12mmが使用されます。厚い鉄板ほど熱容量が大きく、食材の旨味を引き出しやすくなります。


ただし、厚すぎると加熱に時間がかかるため、バーナーやヒーターの火力とのバランスが重要です。

鉄板テーブルのメリット

鉄板テーブルの最大のメリットは、均一な加熱と高い保温性です。鉄板全体が均一な温度になるため、食材に焼きムラが出にくく、中まで火が通りやすくなります。


また、熱の蓄積量が多いため、食材の旨味を閉じ込めて美味しく仕上げることができます。


さらに、鉄板テーブルは家族や友人と一緒に料理を楽しめるという社交的な側面もあり、テーブルを囲んで調理することで、会話が弾み楽しい時間を過ごすことが可能です。

鉄板テーブル作りにおけるシーズニング手順

鉄板テーブルを使い始める前に、シーズニングという作業が必要です。これは鉄板に油をなじませ、錆びを防止し、焦げ付きを軽減する重要な工程です。


まず、鉄板の汚れを取り除きます。この時、水や洗剤を用いて、機器の内部に水や洗剤が流れ込んでしまうとトラブルの原因となってしまうため、絶対に流し込まないようにしましょう。


その後、鉄板を高温になり過ぎないようにゆっくりと加熱し食用油を塗り、しばらくして拭き取ります。


次に、再度加熱し多めの油で野菜くずを炒めます。この作業を数回繰り返すことで、野菜くずにニオイや汚れが吸着されます。


最後に油を薄く塗って自然冷却します。この作業により、鉄板の状態が良くなります。

鉄板テーブルの育て方

鉄板テーブルは使えば使うほど味が出る調理器具です。ここでは、鉄板テーブルの育て方について詳しく解説します。

鉄板テーブルの鉄板を使い込むことの重要性

鉄板テーブルの鉄板は、使い込むほどに性能が向上します。


使用を重ねるごとに鉄板の表面に油が染み込み、自然な非粘着コーティングが形成されます。そして食材の焦げ付きが減少し、より美味しい料理が作れるようになります。


鉄板の性能向上は、適切な使用方法と定期的なメンテナンスに大きく依存するため、単に使い込むだけではなく、正しい温度管理や清掃方法を守ることが重要です。

理想的な鉄板テーブルの鉄板の状態

理想的な鉄板の状態は表面が黒く艶のある状態で、この状態になると食材が焦げ付きにくくなります。


ただし、この状態に到達するには時間と手間がかかるため、定期的な使用と適切なメンテナンスを続けることが重要です。


焦げ付きや錆びを放置せず、使用後は適切に清掃し薄く油を塗っておくことで、理想的な状態に近づけることができます。

鉄板テーブルの日常的なメンテナンス

鉄板テーブルを長く使い続けるためには、適切なメンテナンスが欠かせません。
ここでは、鉄板テーブルの日常的なメンテナンスについて詳しく解説します。

鉄板テーブル使用後の基本的なお手入れ

鉄板テーブル使用後のお手入れ手順は、以下の通りです。

  1. 鉄板が温かいうちに、金属製のヘラやスクレーパーで鉄板の汚れを取る
  2. 取った汚れを拭き取る
  3. 鉄板が冷めていたら少し加熱して食用油を薄く均一に塗る
  4. 3の作業を数回繰り返すと効果的

この手順に従うことで鉄板の寿命を延ばし、次回使用時の焦げ付きを防ぐことができます。


また、鉄板テーブルには、油や食材カス、焦げカスを落とすための孔とその下にあるトレイがあります。そこが掃除されず満杯になるトラブルも多発しているため、これらの部分も定期的に清掃することが重要です。

鉄板テーブルの焦げ付き防止のコツ

焦げ付きを防ぐには、いくつかのポイントに注意する必要があります。


まず、調理前に鉄板をゆっくり加熱し、食用油を薄く塗ります。食材を置く前に、水滴を落として蒸発する程度まで加熱するのが一般的な目安となりますが、食材によって適正温度が変わることもあります。


また、食材を頻繁に動かすことで、一箇所に熱が集中するのを防ぎます。調理中は適度に油を足し、鉄板が乾かないようにします。チーズや卵などの焦げ付きやすい食材を使う場合は、より注意深く調理しましょう。


加えて、調理後の適切なお手入れも焦げ付き防止に重要です。使用後は鉄板が熱いうちに丁寧に汚れを取り除き、乾燥させてから薄く油を塗っておくことで、次回使用時の焦げ付きを防ぐことができます。

鉄板テーブルのトラブル防止

鉄板テーブルを長期間快適に使用するためには、トラブルを防止することが重要です。
ここでは、鉄板テーブルのトラブル防止について詳しく解説します。

鉄板テーブルの焦げを落とす方法

焦げ付きを落とすには、鉄板を温めてから作業を始めるのが効果的です。


金属製のヘラやスクレーパーを使用して焦げを削り取り、頑固な焦げにはお湯をかけて柔らかくしてから落とします。塩や重曹を振りかけ、湿らせたペーパータオルで擦ることも効果的です。


この時、機器の内部にお湯が流れ込んでしまうとトラブルの原因となってしまうため、絶対に流し込まないようにしましょう。また、塩や重曹が残こると錆びの原因となりますので完全にふき取ることが重要です。


ただし、金属たわしや研磨剤入りのクレンザーは鉄板の表面を傷つける可能性があるため、使用は控えめにしましょう。

鉄板テーブルのメンテナンスに必要な道具

鉄板テーブルのメンテナンスに必要な道具は以下の通りです。

道具の種類 役割
金属製のヘラ・スクレーパー 焦げ付きや固着した食材を除去する
キッチンペーパー・タオル 焦げ付きや水分を拭き取る
中性洗剤 頻繁な使用は避け、どうしても落ちない汚れに使用する
グリドルパッド 専用の掃除用パッドで、頑固な汚れを落とすのに役立つ
耐熱手袋 高温の鉄板を扱う際の安全確保に必要
ブラシ 鉄板表面の清掃に使用する
食用油 シーズニングや錆び防止のために使用する

これらの道具を揃えておくことで、日常的なメンテナンスがスムーズに行えます。また、鉄板の種類や使用頻度によって、必要な道具が若干異なる場合があります。

鉄板テーブルの錆び防止

錆びを防ぐには、使用後に必ず水分を完全に拭き取ることが重要です。水分が残っていると、錆びが発生しやすくなります。


また、定期的に薄く食用油を塗布することで酸化を防ぎ、錆びを防止できるだけではなく鉄板に油が馴染み、焦げ付きも少なくなります。さらに、湿気の少ない場所で保管することも効果的です。


これらの対策を行うことで、錆びの発生を大幅に抑えることができます。

鉄板テーブルの定期的なメンテナンスのポイント

メンテナンスとして定期的に、鉄板全体の汚れを丁寧に取り除くことをおすすめします。汚れを取り除いた後は鉄板を加熱して完全に乾かし、薄く油を塗って馴染ませます。


また、ガスタイプではバーナーやガス管、電気タイプではヒーターや電気配線の点検を行い、異常がないか確認することも重要です。テーブル本体の清掃と点検も忘れずに行いましょう。


これらの作業を定期的に行うことで、鉄板テーブルの性能を維持し長期間使用することができます。

鉄板テーブルのトラブル解決法

鉄板テーブルを使用していると、様々なトラブルに遭遇することがあります。ここでは、鉄板テーブルのトラブル解決法について詳しく解説します。

鉄板テーブルの鉄板が錆びてしまった場合の対処法

鉄板に錆びが発生した場合の手順は、以下の通りです。

  • 錆びた部分をスクレーパーやグリルパッド、目の細かいサンドペーパーで軽く研磨する
  • 濡れたキッチンペーパーなどで錆びを拭き取り完全に乾かす
  • 鉄板をゆっくり加熱して食用油を薄く塗りしばらくして拭き取る
  • 3の作業を数回繰り返す
  • 最後に油を塗ったら自然冷却する

上記の対処法を実践することで、錆びを除去し新たな保護膜を形成することができます。ただし、深刻な錆びの場合は専門家に相談することをおすすめします。

鉄板テーブルの鉄板の変形や割れが起きた際の対応

鉄板の変形は、過度の加熱や急激な温度変化が原因で起こることがあります。


軽微な変形の場合は、鉄板を常温に戻したり、平らな場所に置き重しをのせて数日間放置したりなどの方法が有効な場合があります。


ただし、大きな変形の場合は、安全性の観点から鉄板の交換を検討するのが望ましいです。製造元や専門店に相談し、適切な対応を取ることをおすすめします。

鉄板テーブルのメンテナンス時の安全対策

鉄板テーブルのメンテナンスを行う際は、安全に十分注意する必要があります。
ここでは、鉄板テーブルのメンテナンス時の安全対策について詳しく解説します。

メンテナンス時の注意点

熱い鉄板に触れると重度のやけどを負う可能性があるため、十分な冷却時間を設けることが重要です。


また、洗剤や研磨剤を使用する際は、食品に触れる調理器具であることを念頭に置き、安全性の高い製品を選択しましょう。


さらに、鉄板を持ち上げたり移動したりする際は、その重量に注意が必要です。無理な姿勢での作業は腰痛などのリスクがあるため、必要に応じて複数人で作業を行うことをおすすめします。

緊急時の対応

鉄板テーブルの使用中やメンテナンス時に事故が発生した場合、迅速かつ適切な対応が求められます。やけどの場合は、すぐに冷水で冷やし、必要に応じて医療機関を受診しましょう。


ガスタイプの鉄板テーブルで火災が発生した場合は、まずガスの元栓を閉め、可能であれば消火器を使用します。炎が爆発的に拡大するため、絶対に水を使用してはいけません。


また、ガス漏れの疑いがある場合は、すぐに窓を開けて換気を行い、火気の使用を避けます。換気扇や電気のスイッチには触れないようにしましょう。


電気タイプの鉄板テーブルで火災が発生した場合は、電源プラグをコンセントから抜くか、ブレーカーを切ります。消火の際は、水をかけると感電する恐れがあるため、消火器を使用するのが望ましいです。


これらの緊急時の対応方法は、従業員全員で共有しておくことが重要です。

鉄板テーブルをお探しなら『山岡金属工業』がおすすめ!

高品質で信頼性の高い製品を探しているなら、『山岡金属工業』の製品がおすすめです。
ここでは、山岡金属工業の鉄板テーブルを2つ紹介します。

ガス客席鉄板焼器

『ガス客席鉄板焼器』は、プロ仕様の高性能と使いやすさを兼ね備えた製品です。鉄板の厚さは標準で9mmあり、熱容量が大きく、蓄えた熱を逃がしにくい性質を備えています。


「低輻射型ガス厨房機器認証製品」に認定されており、調理時に発生する排熱を鉄板中央部に集中させることで、お客様が感じる「あつい」を軽減します。また、日本ガス機器検査協会による製品認証と防火性能評定を取得しているため、安全面においても信頼性が高いです。


さらに、大火・中火・小火の調節が分かりやすい3段階切り換えの横スライド式スマートコントローラを採用しているため、温度調節が容易です。

電気客席鉄板焼器

『電気客席鉄板焼器』は、ガスを使用できない環境でも、高品質な鉄板料理を提供することができます。


電気式の特徴は、温度管理が極めて正確に行えることです。ダイヤル式コントローラーにより、簡単に最適な温度調整が可能です。


また、高効率電気ヒーターユニットを搭載しているため、鉄板加熱性能が高く、省エネやオペレーション向上に貢献します。

まとめ

鉄板テーブルは、適切な作り方とメンテナンスにより、長期間にわたって高品質な料理を提供し続けることができる素晴らしい調理器具です。


鉄板テーブルを育てる過程は、時間と労力を要しますが、その結果得られる理想的な調理環境は、料理の質を大きく向上させます。


日々の丁寧なケアと適切な使用方法を心がけることで、鉄板テーブルは飲食店の強力な武器となるでしょう。


最後に、高品質な鉄板テーブルをお探しの方には、『山岡金属工業』の製品をおすすめします。


安全性、耐久性、調理性能において高水準の鉄板テーブルを提供していますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
⇒お問い合わせ

一覧へ戻る